Lourdes Femirich

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2021.08.27

Category : ウェルネス

古代からフェムテックまで、生理用品の歴史を読み解く

  

 

”フェムテック”のムーブメントは、SNSや女性誌でも目にする機会も増えました。

現代女性は、初潮の開始年齢も月経サイクルの短期化、出産回数の減少などしていることから、昔より生涯の月経回数はずいぶん増えているのだとか。(現在に比べ、5分の1とも、10分の1とも言われています。)

現代女性のお悩みに寄り添うように、サニタリーグッズも日々進化中!

今回はその歴史を辿ることにしましょう。

日本はナプキン主流の歴史

月経中は離れのような小屋(月小屋)に入り、その期間は隔離生活を過ごすという地域もあったようです。

これは、世界各地で今でも行われている地域もある風習です。

-平安時代-

当時の書物には「けがれ布(月布)」(ふんどしのようなもの)を使っていたと記されています。

貴族は、当時日本に入ってきたばかりの絹や綿を当て布にしていました。

他には、草や葉を柔らかくして、利用していたようです。

-江戸時代-

紙の再生技術が発達した影響で、クシャクシャと柔らかくした再生紙を丸めたものを膣に入れる方法も使われ始めました。とはいえ、栓をする程度だったとか。

”経血コントロール”ができていたので、お手洗いで出すことができたのです。

着物に草履の生活様式は、すり足のように歩くため、骨盤底筋も鍛えられていました。

膣からこぼれ出ないように『おうま(晒し木綿で作った、フンドシのようなもの』で補うのですが、そのまま膣に入れただけの人も多かったようで、道端に落としちゃった!なんてこともあったみたいですよ!

-明治時代-

紙や印刷技術の発達で、雑誌を通して、生理用品や過ごし方の啓蒙が、医師などによっても紹介され始めました。

使用済の布で「月経帯」を作ったり、当時で始めた脱脂綿を洗って、タンポンとして再利用したりしていました。

また、家庭で綿(わた)に布を巻きつけて筒状にし、膣深くに挿入し経血を吸収させる、いわゆる”手作りタンポン”の利用には細菌感染が大きな問題となっていました。

-大正時代-

雑誌でも「ヴィクトリヤ月経帯(ゴム製のサニタリーショーツのようなもの)」など生理用品の広告も登場するようになりました。

ちなみに、ショーツを履き始めたのは、大正時代に入ってからなのだとか!

下着の歴史は意外と浅かったのですね。

-昭和時代-

 昭和時代に入ると、脱脂綿で作られた「さんぽん(いわゆるタンポン)」も市販されるようになりましたが、戦争が始まり材料不足となってしまいました。

戦時中は脱脂綿も配給となり、女性たちは月経の処置には困っていたようです。

やがて、紙ナプキンの量産が可能になり、若い女性社長が立ち上げた『アンネ』は、爆発的な話題となりました!

テレビコマーシャルでも、生理用品が扱われるようになったのは、すごい進歩だといえるでしょう。

高分子吸水ポリマーの開発によって、その後は吸収力・サイズ感・質感・動きやすさ・昼夜や、多い日用などのシチュエーション・ズレない・臭いの軽減・使用後の処理のしやすさにいたるまで、日本の紙ナプキンの使用感は世界トップクラス!と言われるまでに進化中です。

先に紹介したように、フェムテックムーブメントから月経カップや吸水ショーツも登場しました。

とりわけ吸水ショーツは、LGBTQに配慮されたデザインも開発されているほど!

持続可能なサステナビリティや、多様性の理解など、月経を取り巻く環境も進化しています。

日本でタンポンの使用率が増えないのは、細菌感染の問題や(使い方を守っていればOK!)家父長制度のせいか、女性が性器を触るのははしたない、細菌感染すると子供が産めないなどと噂が広まったのも原因の一つだと言われています。

世界ではどうなの?

なんとローマ時代の、ミイラの膣から「パピルス(紙)」が出てきたそうです。

タンポンの元祖でしょうか。

中世のフランスでは、布織物は麻を使っていたようです。

イタリアで、タンポンよりもナプキン派の方が多いのは、カトリックの歴史が長いからと言われています。

宗教や風習で、月経の処置の習慣や価値観の違いに、大いに影響があるのがわかります。

ドイツやアメリカでは、アクティブに動けることが優先事項なのでタンポンが人気だったり、環境問題の取り組みも盛んな北欧では、エコロジカルな原料使用など、推奨マークの表示がポイントだったりもします。

アジアやアフリカでは、月経中の女性は家の中や、隔離するための月経小屋で過ごす地域は、近年まだ残っているようです。

ですが、自分たちで不織布やコットンを使って紙ナプキンや布ナプキンを量産し、ビジネスと社会へ進出するシステムを推奨し、女性の社会進出を応援している団体もあります。

市販の生理用品は使っていないという地域もたくさんあるんです。

さて、SDG’sや、エコロジー、サスティナブル志向が高まってきています。

どのような素材でどのように作られているのかに至るまで関心を持たれる時代になりました。

使い捨ての紙ナプキンやタンポンから、何度でも洗って使える使用可能な「月経カップ」や「吸水ショーツ」、「布ナプキン」に替えた方もいらっしゃるかもしれません。

貞操観念から、女性が自分の性器に関心を持つのはいやらしい・けがらわしい・恥ずかしい事と言われた時代はもう昔のこと。

自分のカラダをくまなくチェックしましょ!

恥ずかしいことでもなんでもありません。

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快適さは、サニタリーグッズだけでなく、お肌の状態からも得られんですよ!

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生涯を通して女性の健康に寄り添います。

デリケートゾーン ケアから得られる、心身ともに健やかな毎日を!

どうか、毎月を心地よく過ごせますように!

 

 

 

 

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